離職率を下げる!中途採用で離職率が高い理由って?

離職率を下げる!中途採用で離職率が高い理由って?

採用する会社側にも問題あり!

離職率を下げる!中途採用で離職率が高い理由って?

企業が中途採用を行う際には様々な理由がありますが、基本的には退職者による人員の補充であったり、業務拡大による人員の追加が多いと思います。 ですが、新しく採用した人材が数か月で辞めてしまうということも、決して少なくありません。 せっかく費用をかけて採用した人材が早期退職するとなると、さらなるコストがかかり、会社にとっても大きな損失となってしまいます。 今回は、「なぜ中途採用者の離職率が高いか?」「防ぐ方法は?」などを詳しくお伝えできればと思います。

 

求人に良いこと・誇張したことを記載している

求人を掲載している側からするとなるべく多くの方から応募をしてほしくて、月給を少し多めに記載したり、検討中の福利厚生を記載したり、少しでもよく見せようとすることがあるとは思いますが、間違いなく離職につながる理由の一つだと筆者は考えます。

実際に筆者が人事で面接担当をしていた際には、事前に責任者の方から待遇についての説明があったのですが、結構この言い訳もキツイものがあったりして、説明する側も辛かったです。

具体的にどんな内容で誇張していたかというと、月給が本当は20万スタートの会社だったのですが、25万スタートと記載し、面接に来られた方には「研修期間中は20万となっており、歩合がつくようになれば25万くらいの支給となる」といった曖昧な表現で行っておりました。

その他にもボーナスが出ないのに支給があるように見せたり、交通費全額支給と記載をしていても実際は上限があったり…などがあります。

求人に書いてあることが違うというだけでも不信感が募ることになり、仮に入社してくれたとしても不満を感じる方が多く、結果として離職してしまうといった悪循環に陥ると言えます。

実際に働いてみると社内の雰囲気が不穏である

よく「会社の雰囲気が抜群!」と求人に書かれていたりしますよね。面接の際にも楽しい職場といった感じで説明を受けて入社をした中途採用の社員がいるとします。

でも実際に入社してみると先輩社員は余裕がなく、バタバタしていて、上司に毎日のように怒られているところや、定時を超えても当たり前のように仕事をしている姿を見ていると、新しく入った社員は将来の自分の姿を想像して不安になってしまうことがあります。

社内の雰囲気というのは実際に入社するまでもっともわからないことであり、入社してからのギャップを感じやすいところでもあります。

だからこそ中途社員が入社する際には、ある程度仕事に余裕があるときに採用を行うことも大切になってくると言えるでしょう。

未経験者歓迎と書かれていてもフォローが出来ていない

中途採用の面接の際に気を付けたい点は、業種未経験の方も多く面接に来ることです。

会社としては未経験者の方を採用する際はポテンシャルを見込んでの採用を行うことが多いと思いますが、実際にはなかなかきっちりとした研修などフォロー体制が取れていない企業が多いように見受けられます。

私が実際に人事を行っていた会社でも研修などを設けていましたが、1週間を過ぎると研修も終わり、実践に取り掛かるようになります。もちろん先輩社員が近くにいてくれたりしてフォローを行うこともありますが、フォロー体制に会社で明確なルールを設けていないため教える人によって違うものになってしまいます。

そのため、困ったことがあった際に、中途採用で入社した方が求めているフォローを行うことが出来ず不満を感じ、早期退職に繋がってしまいます。

長期で働いてもらうためには…

求人に誇張した内容を記載しない

大前提として求人には正しいことを記載することが大切になってきます。

書かれていたことと実際の求人内容が違うことで、仮に応募者が増えたとしても離職率を下げることは難しいでしょう。

また面接の際、求職者の質問にはしっかりと答えられるようにしておくことも大切だと思います。

社内環境を整備していくことが大切

今現在、中途採用の方が多く離職してしまっている企業は、社内環境の見直しを検討することをおすすめします。

今いる社員もいつ退職をするかわからない…といった危機感を持ちながら、たくさんの中途採用が辞めていく中で残っていることに感謝をしつつ、新しい方が入ってきても良い雰囲気だと思ってもらえるような環境を作りましょう。

別に待遇を上げることが社内環境の整備だと筆者は思いません。

仕事なので、ミスをしたら怒ることも必要になるでしょう。ただ、怒るときにも場所を変えて話をするとか、絶対に今日行わない仕事でなければ明日に回すなど、ちょっとしたことでも社内の雰囲気は変わってきます。

フォロー体制を明確にする

新しい社員が入ってきた際にはどういう風に研修を行い、研修の後はどのようにフォローしていくかをマニュアル化することが重要になってきます。

もちろん想定外のことが起きる可能性もありますが、そういった際にも誰に相談を行うかなどを明確にすることにより、少しずつ誰でも同じ対応が出来るようになります。

もちろん人によって相性もあるので、適性を見ながら担当を決めるのも大切だと思います。

少しの変化で離職率を下げることが出来る

企業にとって離職率を減らすことは、とても重要な課題です。

確かに適性のない人材が入社することもありますが、退職が続くようであれば採用する会社側にも問題があると思った方が良いでしょう。

最近ではネットの口コミサイトなどで評判を書かれることも多く、そこであまりに評判が悪いと本当に良い人材が応募してこなくなります。

少しの変化で離職率は変えることが出来ると思いますので、ぜひ一度、本日お伝えしたことを試してみて頂ければと思います。